ニッポン放送株券不提出!どうなる?
ニッポン放送上場廃止
ご存じニッポン放送は子会社フジテレビとの「資本のねじれ関係」をライブドアにつかれ、一大買収騒動が持ち上がりました。
その顛末については他のサイト解説などに譲るとして、最終的にニッポン放送は経営者陣営が競り勝ち05年7月28日をもって上場廃止となっています。
同9月1日には金銭交付による交換が行われ、ニッポン放送株は100%フジテレビのものとなりました。その際1株について支払われた額は6300円。高い安いはともかく株券提出の対価として支払われたわけです。
株券不提出
実はこの時、とわは不提出でした。ニッポン放送の「株券」が手元に欲しかったからです。
そもそも名義書換の時期が上場廃止ギリギリだったためか、会社よりの連絡は一向に無く、完全に放置状態。株券提出の案内すら来なかったのですが。。。
さて、どうなるのでしょうか??ニッポン放送HP上では、「株式交換日より商法上無効になります」、との怖い一文が。。。6万3千円はさすがに痛い。まさかもう手遅れ???
ニッポン放送にたずねる
同11月半ば、これから吸収合併の形でフジテレビが資産を取り込んでいくとの報道があり、これはちょっと慌てよう(笑)と思い、会社にたずねてみることにしました。
「株券を未提出なんですが」
「手続き上のことでしたら、みずほ信託さんに改めてご連絡ください、連絡先は・・・」
慣れた扱いか、即信託銀行へまわされました。
信託銀行いわく
株主名と住所にて本人確認後
「金銭交付は半永久的にいつでも可能です、ただ株券を提出していただく必要があります」
「あのー手元にないような場合はどうすればいいんでしょうか?紛失や不所持の扱いでは無理ですか」
「株券が無いと無理ですねー」
「どうにかしてください」
「普通でしたら再発行手続きができますが、ニッポン放送の場合も調べてみます」
「ドキドキ・・・」
「株券の再発行手続きは可能です、手数料に1万円程度、日数では1年ほど時間がかかります」
「ありがとう!必要書類の送付よろしくお願いします」
まとめ
信託銀行の証言により、株券を不提出であっても半永久的に金銭交付の権利は無くならないということが確認できました。会社(この場合おそらくフジテレビ)が存続している限り、時効のようなものはなく、改めていつでも株券を提出すれば金銭交付が受けられるということです。また株券を出さない場合は、株券の再発行手続きが可能で、一年ほど待てば手数料を引いた額で金銭交付が受けられるとのことです。
これにてニッポン放送の株券一枚、入手コスト約1万円となりそうです。
株券収集家としては良い買い物だったと思います。
補足★とわの掲示板にて、丹下さん投稿より
(丹下さんに承諾をいただき、そのままコピーさせてもらいました)
民法167条1項
投稿者:
丹下
投稿日:11月18日(金)17時39分23秒
少なくとも10年の消滅時効は成立すると思いますが。株式交付に代える金銭交付については、商法に規定が無く、産業活力再生特別措置法に定められます。金
銭債権ですので少なくとも10年の民事債権の消滅時効は成立しますよ。ただ会社が任意に金銭交付してくれる可能性は有ります。商品券でも5年の時効は成立
しますが、時効の主張をデパートはまずしません。預金も時効は成立しますが銀行は時効の主張はせず、利息も支払っているみたいです。ただし単利計算。これ
らは時効主張の利益よりも時効主張の不利益の方が大きいと考えます。信託銀行が現在の時点で半永久的に支払うと言っても、あてになりません。信託銀行は
言った事実を否定するかも知れず、とわさんが言った事実を証明することは困難ですよ。
どうぞ、どうぞ
投稿者:
丹下
投稿日:11月18日(金)23時52分47秒
どうぞ、どうぞ。ただ、私の意見が正しい訳ではありませんよ。その点も言及して下さい。産業活力再生特別措置法の解説書がないため断言できません。平成
14年商法解説書では所在不明株主の株式売却処分代金は10年の消滅時効と解説されておりました。産業活力再生特別措置法の解説書が見つかればまた書き込
みますよ。1万円のコストで株券の脱け殻(失礼)が手に入りますが、くれぐれも脱法的であることと思ってください。とわさんは趣味なので問題ないのですが
(やはり問題かな)脱け殻の株券でもヤフオクでは高く売れますので悪用されると大変です。(1万円は1件あたりなので、株券100枚でも1万円、本件の場
合株券の再交付は不要)私は社債券、株券をなくし除権判決を自分でしたことがありますが、株券喪失の疎明が大変でした。警察への届け、受理証明、受理証明
が交付されない時は顛末書が必要でした。やはり、とわさんの今後の人生を考えますとお勧めしません。
後日付記として、株券失効通知書をアップしておきます。ゲットです!!!